ADPKD 基礎知識

日常生活で注意すべきことは?

推奨されるのは、食事療法と飲水、適度な運動

食生活では食塩・蛋白質のとり過ぎに注意し、水をたくさん飲みましょう。
適度な運動は推奨されますが、腹部に衝撃のある激しい運動は避けましょう。
適正体重の維持も重要です。標準体重を維持したほうが、血圧管理も良好になります。

1)食生活で注意すべきことは?

過剰な食塩や蛋白質の摂取を控え、飲水は1日2.5~4Lを目安に

  • ADPKDは高血圧を合併しやすい疾患ですので、塩分のとり過ぎに注意しましょう。特に高血圧の方は、塩分の制限が必要になります。
  • 腎機能が低下している方は、蛋白質のとり過ぎに注意しましょう。蛋白質を多くとり過ぎると、腎臓からしか体外へ排泄することができない尿素窒素やクレアチニンなどが体内に蓄積し、腎臓に大きな負担をかけてしまいます。
  • 水分は積極的に飲みましょう。体内の水分が不足して脱水状態になると、のう胞が大きくなるといわれています。また、水分の積極的な摂取が合併症の1つである尿路結石の予防にも役立ちます。1日2.5〜4Lを目安に水分をとりましょう。ただし、腎機能が低下している方は、医師と相談の上で水分摂取量を決めましょう。
食生活で注意すべきこと

2)運動で注意すべきことは?

適度な運動が推奨されるが、腹部に衝撃のある運動は避ける

  • 運動不足によりメタボリックシンドロームになるのは、ADPKD患者さんにとっても良くありません。高血圧や血管への悪影響が考えられるからです。日常の適度な運動を心がけましょう。
    ただし、腎臓が大きくなってきたら、腹部に衝撃が加わるような激しい運動は のう胞出血や痛みの原因にもなるので避けましょう。
運動で注意すべきこと