多発性嚢胞腎とは
1.(2) 腎臓の働き

腎臓には3つの大きな働きがある。

第1に体に不要になったものを排泄すること、
第2に体液の量や成分がいつも一定に保たれるように調節すること、
第3に、レニンとエリスロポエチンというホルモンを作ること、

があげられる。
たとえば健康な人では、食塩を1日に平均12gぐらい摂っている。
しかし、それを全く取らなくても、あるいは1日に30g、40gと大量に摂っても、
腎臓の働きで、体の中の塩分の量はいつも一定に保たれる。
余計に取れば、その分だけ出し、少なく取ければ、体から出さないで、 体中の塩分量をいつも一定になるように調整している。

塩分を例に挙げたが、水分についても、体内の酸性やアルカリ性についても同様で、 腎臓が一定に調節している。

したがって、腎臓の働きが悪くなって余分な塩分が体外に出にくくなると、
体に塩分がたまり、むくみが出るとか、血圧が高くなって高血圧になるということが起こってくる。

またレニンは血圧を上げるホルモン(アンギオテンシン)と、エリスロポエチンは貧血と関係するので、 腎臓が悪くなると、レニンが出すぎて、高血圧になったり、 エリスロポエチンの産生が少なくなり、貧血になる。