多発性嚢胞腎とは
2.(1) 嚢胞とはどういうものか

嚢胞とは尿細管の一部がちょうど餅を焼いたときのようにプクッと膨れ て大きくなり、尿細管との交通がなくなり、1つの袋になったのもをいう。


(図2)


一般の人に “水膨れ”というと理解しやすいだろう。
したがって、嚢胞ができるためには、ふだんより尿細管で細胞が増え、
内腔に液がたまって水膨れになることが必要である。

また嚢胞とは尿細管が正常人の4倍以上に太くなったものをさすが、
嚢胞は場合によっては尿細管の太さの何百倍、何千倍と、大きくなることがある。
そのため腎臓に嚢胞ができると、通常大人のこぶし大の腎臓がフットボール大の
ものになることがある。1つの腎臓に嚢胞が3個以上ある状態を嚢胞腎という。

正常な腎臓では表面はつるつるしている(図3中央)が、 嚢胞腎は表面が凹凸しており、割面をみると、 中に嚢胞といわれる水膨れがいっぱいできている。


(図3)