多発性嚢胞腎とは
4.(3) 脳動脈瘤とくも膜下出血
脳動脈瘤の検査にはMRA(磁気共鳴血管造影法)という頭の血管を映し出す検査をする。
この検査は造影剤を入れなくても、簡単にできる検査で、
これによると多発性嚢胞腎の5〜10%に動脈瘤ができている。
治療は動脈瘤の大きさによって、適切に行う。動脈瘤が破裂すると、
クモ膜下出血になり、35〜50%が死に至るので、多発性嚢胞腎で、
とくに家系に脳動脈瘤の人いる場合は、MRAで大きい動脈瘤がないかどうかを
定期的に検査しておくことが望ましい。
脳動脈瘤に対する検査の受け方
・MRAの頻度(5−10%)
・高血圧のある人、脳動脈瘤や脳出血の家族歴がある人は
MRAの検査を
・破裂すると35−50%の人が死亡
多発性嚢胞腎と、慢性糸球体腎炎で透析を受けていた人が、
どういう原因で亡くなったか両者を調べてみた。
脳出血で亡くなった人は慢性糸球体腎炎で12%に比べ、
多発性嚢胞腎では26%と非常に多く、このうち4分の1ぐらいをクモ膜下出血が占めていた。
脳出血は高血圧に影響されるので、高血圧の治療がいかに大事であるかがわかる。
ところで先ほど多発性嚢胞腎では肝臓と十二指腸との間の管すなわち、
総胆管が非常に太くなることがあると述べた。
ある家系では総胆管の太い人が多く、太くなると、胆嚢炎とか、胆石を合併しやすくなる。
また多発性嚢胞腎の合併症として大腸の一部がとび出し大腸憩室ができると云ったが、
大腸憩室ができるとここから出血したり、炎症が起こって痛くなったり、
熱が出たり、あるいは下血を起こしたりする。